カマグラが血痰を改善することがある?

クエン酸シルデナフィルはバルデナフィル、タダラフィルとならび日本でよく使用されている勃起不全症(ED)治療薬の1つです。クエン酸シルデナフィルは勃起不全症の治療薬としては、日本ではバイアグラという商品名で製造販売されています。また、同一有効成分で用量を調整したレバチオという商品は、肺動脈性肺高血圧症の治療薬として、製造販売承認を受けています。カマグラは日本では発売されていませんがインドのAjanta Pharmaという製薬会社によって製造販売されているバイアグラのジェネリック医薬品です。日本では、バイアグラが保険適用外のため全額自己負担となり、経済的負担を軽減するため、海外の同一有効成分の製品を個人輸入する手法が広まっています。カマグラは個人輸入する海外製品の代表例です。
ところで、このカマグラがなかなか治りづらい血痰を改善する効果があることが報告されています。これは、レバチオ同様、肺動脈性肺高血圧症の治療効果があったためだと考えられます。肺動脈性肺高血圧症は肺動脈の末梢が狭窄、または閉塞し、その部分の血管内圧が上昇し、血液成分が肺実質にしみ出てくる疾患で、そのしみ出てきた血液成分はピンク色の泡のような血痰として、体外に排出されます。カマグラの有効成分クエン酸シルデナフィルはその狭窄、または閉塞している部分の血管を拡張させることで血液の通り道を広げ、血管内圧を低下させることで、その血痰の生成を抑制します。
ただカマグラとレバチオは容量が異なります。肺動脈性肺高血圧症の治療に使用する場合は一度は医療機関を受診し、医師の診断を受けてから、処方通りに治療するべきです。一緒に服用できない薬もあるので自己判断せず、副作用、飲み合わせにも注意しましょう。